弁護側「極めて不誠実だ!」 検察側も「異議あり」を連発(産経新聞)
【足利再審 元検事語る(8)】
《宇都宮地裁で開かれている足利事件の再審第5回公判。弁護側の質問は、足利事件の公判における菅家利和さん(63)の自白の取り扱いに及んでいる。早口でまくし立てるように質問を繰り出す弁護側に対し、厳しい質問に疲労がたまってきたのか、崩れた姿勢でいすに座る証言台の森川大司・元検事。手元に置かれた資料に目を向けながら、質問に答えていく》
弁護側「菅家さんが(平成5年3月25日の)第9回公判の最終陳述まで自白していたとしたのは、(平成4年)12月7日の否認供述を隠していたためですね」
森川元検事「隠していたのとは違う」
《森川元検事の答えが乱暴になった》
弁護側「否認供述を隠したのはなぜですか」
森川元検事「必要が認められなかったからです」
弁護側「あなたは、菅家さんが否認に転じたのは第三者が影響したかのように話しましたね」
森川元検事「記録にあるなら、その通りだと思います」
《当時の公判で、森川元検事が述べたことを事細かに質問していく弁護側。森川元検事の記憶も曖昧(あいまい)なため、はっきりしない答えが続く》
弁護側「(平成5年3月11日に行われた1回目の論告後、菅家さんが無実を訴える手紙を当時の弁護人に出すなどしたことから、改めて行われた5年6月24日の)2回目の論告公判で、『菅家さんが否認に転じたのは家族以外の第三者の影響を受けた』としましたね」
森川元検事「書いてあればそうだと…」
《語気を強めて矢継ぎ早に質問を繰り出してくる弁護側に対し、森川元検事は言葉の節々であからさまにいらだちをあらわにする。答えを誘導するような質問や、弁護側の意見に近い質問も増え、検察側から「異議あり」の声が再三にわたって飛んだ。それでも、質問を制止しようとする検察側に、弁護側は「必要な質問だ」とくってかかった。見守った佐藤正信裁判長もあきれ顔で、「思い出した前提で聞いてください」とまで言い放った》
弁護側「菅家さんは無実だと考えますか」
森川元検事「再審の証拠関係に影響を与えるので答えられません」
弁護側「あなたはまだ、菅家さんが犯人だと思っているのですか」
森川元検事「…」
弁護側「極めて不誠実だ!」
《弁護側の厳しい発言が、法廷内に響いた。反論する様子のない森川元検事。菅家さんも、目を閉じ、弁護側席に深く腰掛けたままやりとりに聞き入っている》
弁護側「菅家さんは、自分から進んで虚偽の自白をしたということですか」
森川元検事「自白しろと強要したことはない。質問に答えたということです」
弁護側「裁判所が、(平成4年)12月7日の取り調べテープの中身を知っていれば、判断が変わったこともありますよね」
森川元検事「それは分かりません。当時は、私はそう判断しなかった」
弁護側「あなたの論告がまったくデタラメだったとすると、判決が変わっていたのではないですか。こうしておけば、このような事態を起こさなかったと、反省することはありませんか」
森川元検事「私には分かりません。最高検で検証していて、再審の証拠関係は分からず、個人的な感想や憶測をいうのは差し控えたい」
《森川元検事の語気が強まった》
弁護側「何も考えていないのか」
《弁護側も負けずと声を荒らげる》
森川元検事「考えていないわけではないが、述べるのは差し控えたいと思います」
弁護側「証人がこの法廷で証言するのは、取り調べの結果をテープに録音していたからではないですか」
森川元検事「それは分かりません。裁判所から召喚状が届いたので来ただけです」
《ここで弁護側は、さらに質問するかどうかを協議するため、15分の休廷を挟むよう裁判長に求めた。午後3時17分に休廷を告げた裁判長に退廷を促された森川元検事は、証言席からすっと立ち上がると、足早に傍聴人席を通り抜けて法廷を後にした。目を閉じたままの菅家さんは、森川元検事が退廷すると腕を組み、下を向いて不満げな表情をみせていた》
=(9)に続く
・ 辺野古案への反対貫く=稲嶺氏(時事通信)
・ “産着” 真っ白な絹で レンタル始めてから購入者増加(産経新聞)
・ 【政論】民主は良識まで“交代”か(産経新聞)
・ 菅家さん「謝って」元検事「深刻に受け止め」(読売新聞)
・ <参院>議員控室割り当て 自民党と民主党が場所を交換(毎日新聞)
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弁護側「菅家さんが(平成5年3月25日の)第9回公判の最終陳述まで自白していたとしたのは、(平成4年)12月7日の否認供述を隠していたためですね」
森川元検事「隠していたのとは違う」
《森川元検事の答えが乱暴になった》
弁護側「否認供述を隠したのはなぜですか」
森川元検事「必要が認められなかったからです」
弁護側「あなたは、菅家さんが否認に転じたのは第三者が影響したかのように話しましたね」
森川元検事「記録にあるなら、その通りだと思います」
《当時の公判で、森川元検事が述べたことを事細かに質問していく弁護側。森川元検事の記憶も曖昧(あいまい)なため、はっきりしない答えが続く》
弁護側「(平成5年3月11日に行われた1回目の論告後、菅家さんが無実を訴える手紙を当時の弁護人に出すなどしたことから、改めて行われた5年6月24日の)2回目の論告公判で、『菅家さんが否認に転じたのは家族以外の第三者の影響を受けた』としましたね」
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森川元検事「…」
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弁護側「菅家さんは、自分から進んで虚偽の自白をしたということですか」
森川元検事「自白しろと強要したことはない。質問に答えたということです」
弁護側「裁判所が、(平成4年)12月7日の取り調べテープの中身を知っていれば、判断が変わったこともありますよね」
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森川元検事「私には分かりません。最高検で検証していて、再審の証拠関係は分からず、個人的な感想や憶測をいうのは差し控えたい」
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《弁護側も負けずと声を荒らげる》
森川元検事「考えていないわけではないが、述べるのは差し控えたいと思います」
弁護側「証人がこの法廷で証言するのは、取り調べの結果をテープに録音していたからではないですか」
森川元検事「それは分かりません。裁判所から召喚状が届いたので来ただけです」
《ここで弁護側は、さらに質問するかどうかを協議するため、15分の休廷を挟むよう裁判長に求めた。午後3時17分に休廷を告げた裁判長に退廷を促された森川元検事は、証言席からすっと立ち上がると、足早に傍聴人席を通り抜けて法廷を後にした。目を閉じたままの菅家さんは、森川元検事が退廷すると腕を組み、下を向いて不満げな表情をみせていた》
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ボンバル機引き返し=警告灯が点灯−大阪空港(時事通信)
27日午前11時ごろ、大阪空港(伊丹)から松山に向かっていた日本エアコミューター2305便ボンバルディアDHC−8−402型機が香川県の小豆島上空を飛行中、前輪が格納されていないことを示す警告灯が点灯した。同機は大阪空港へ引き返し、午後0時12分に着陸した。乗客乗員77人にけがはなかった。
日本エアコミューターが原因を調べている。
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<小沢幹事長>23日に任意聴取…終了後「国民向け」声明へ(毎日新聞)
小沢一郎民主党幹事長の資金管理団体「陸山会」の土地購入を巡る事件で、小沢氏に対して23日、東京地検特捜部による任意での事情聴取が行われる。小沢氏側は終了後、検察側に説明した内容を文書にまとめ、国民向けに「声明文」のような形で公表する意向。小沢氏は20日に党幹部らとの会合で「この問題で近々中に国民の理解を得られる状況を作れる」と話していた。
◇虚偽記載の関与否定
聴取は23日午後から4時間程度行われる見通し。小沢氏は土地購入を指示したことや自らの手持ち資金4億円を提供したこと、購入時に定期預金を組むなどの会計処理について事後報告を受けたことなどを認めるとみられる。一方、この4億円を当時の事務担当者だった同党衆院議員、石川知裕容疑者(36)が政治資金収支報告書に記載しなかった政治資金規正法違反(虚偽記載)容疑については関与を否定する模様だ。
また、土地購入の時期に中堅ゼネコン「水谷建設」元幹部らが胆沢(いさわ)ダム(岩手県)の下請け工事受注の謝礼として石川議員に5000万円を渡したと供述していることから、特捜部は土地購入に水谷建設の資金が充てられた疑いもあるとみて、小沢氏に説明を求めるとみられる。小沢氏はこうした資金の授受も否定する模様だ。
事件では陸山会が04年10月に小沢氏の手持ち資金4億円で東京都世田谷区の土地(代金約3億5200万円)を購入しながら同年の収支報告書に記載しなかったなどとして、3人が逮捕されている。
小沢氏は22日、日帰りで札幌市を訪れ民主党北海道連の新春パーティーであいさつし、夜になって飛行機で東京都内に戻った。
◇「ありのままを話すと信じる」…鳩山首相
鳩山由紀夫首相は22日、小沢氏が23日に東京地検特捜部の事情聴取を受けることに関し、「ありのままを話されると信じている。自分は潔白だ、ということなので、このことが確認されればいいと思う」と、首相官邸で記者団に語った。【影山哲也】
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小沢幹事長:「近々中に理解得られる状況作る」
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小沢幹事長:聴取応諾回答で、地検と日程調整へ
小沢氏聴取要請:首相「必要に応じ自身で判断を」
・ 自民・尾辻氏、鳩山首相に退陣要求=参院でも代表質問始まる(時事通信)
・ 陸山会土地購入 中堅ゼネコン2社を家宅捜索 東京地検(毎日新聞)
・ 警官OB、被害者装い振り込め「阻止力」調査(読売新聞)
・ 参院代表質問 戦って発言、検察への影響ない 鳩山首相(毎日新聞)
・ 「収支報告書の記載は把握せず」小沢氏(読売新聞)
◇虚偽記載の関与否定
聴取は23日午後から4時間程度行われる見通し。小沢氏は土地購入を指示したことや自らの手持ち資金4億円を提供したこと、購入時に定期預金を組むなどの会計処理について事後報告を受けたことなどを認めるとみられる。一方、この4億円を当時の事務担当者だった同党衆院議員、石川知裕容疑者(36)が政治資金収支報告書に記載しなかった政治資金規正法違反(虚偽記載)容疑については関与を否定する模様だ。
また、土地購入の時期に中堅ゼネコン「水谷建設」元幹部らが胆沢(いさわ)ダム(岩手県)の下請け工事受注の謝礼として石川議員に5000万円を渡したと供述していることから、特捜部は土地購入に水谷建設の資金が充てられた疑いもあるとみて、小沢氏に説明を求めるとみられる。小沢氏はこうした資金の授受も否定する模様だ。
事件では陸山会が04年10月に小沢氏の手持ち資金4億円で東京都世田谷区の土地(代金約3億5200万円)を購入しながら同年の収支報告書に記載しなかったなどとして、3人が逮捕されている。
小沢氏は22日、日帰りで札幌市を訪れ民主党北海道連の新春パーティーであいさつし、夜になって飛行機で東京都内に戻った。
◇「ありのままを話すと信じる」…鳩山首相
鳩山由紀夫首相は22日、小沢氏が23日に東京地検特捜部の事情聴取を受けることに関し、「ありのままを話されると信じている。自分は潔白だ、ということなので、このことが確認されればいいと思う」と、首相官邸で記者団に語った。【影山哲也】
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普天間代替 退路断たれた政府 「5月決着」微妙に(毎日新聞)
米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設の是非が争点となった24日の名護市長選は、98年以降4回目の選挙にして初めて「県外移設」派が勝利した。日米合意の「辺野古移設」案での決着の可能性はほぼ消え、鳩山政権は辺野古以外の新移設先探しを加速させるが、展望はなく、目標の5月末までに結論が得られるかは微妙だ。【西田進一郎、三森輝久、仙石恭】
【写真特集】普天間基地はどんなところ? 米軍普天間飛行場とキャンプ・シュワブ沿岸部
「(97年の市民投票以来の)13年間の思いを今日の選挙にぶつけてくれた。これが市民の民意だということが示された」。24日夜、「当確」の一報を受けて稲嶺氏が事務所前で語ると、詰めかけた約300人の支持者は指笛や歓声で応えた。
過去3回の市長選では移設容認の候補が勝ち、政府は「地元の受け入れ姿勢」を支えに移設計画を進めてきた。初めて「県外移設」派が勝ったことで、その支えがなくなった。
民主党などが推薦した稲嶺氏の当選は、鳩山政権にとっては勝利。しかし、政府関係者は複雑な反応を示す。
防衛省幹部は「現行案はほぼ100%なくなった」と断言。首相が目指す「5月中の決着」について「影響はないと言ったらうそになる。遅れたら日米関係は本当に厳しくなる」と頭を抱えた。
選挙結果を根拠にするなら、キャンプ・シュワブ沿岸部(沖縄県名護市)に移設する現行計画は断念せざるを得ない。しかし、県内外を含めて辺野古以外の移設先を求めることは難しい。仮に新移設先を示すことができても、日米合意の履行を迫る米側に5月末までに理解を得ることは極めて困難だ。
社民党の福島瑞穂党首は選挙結果を受けて24日夜、東京都内で記者団に「辺野古沖への移設案は、政府・与党の沖縄基地問題検討委員会での検討対象から除外すべきだ。国外移設に力を注ぎたい」と述べ、米領グアムへの移設を求めていく考えを強調した。
また、国民新党の下地幹郎政調会長は「辺野古移設案は候補とならないことを前提に新たな候補地を選定する作業を行いたい」とコメントした。
一方、自民党の石破茂政調会長は「首相は現行案を直ちに排除せず、抑止力維持と負担軽減を両立させるべく実現可能なものを早急に提示し、米国と沖縄に理解を求めるべきだ」とのコメントを出した。
こうした情勢を踏まえ、政府内には「県外多数」の選挙結果にもかかわらず、県内の新たな移設先案が浮上してきた。その一つが現行の日米合意に至る過程で出てきたキャンプ・シュワブ陸上案だ。防衛省関係者は「海でなければ可能性はある」と語った。
島袋氏と歩調を合わせて「辺野古微修正案」を容認してきた沖縄県の仲井真弘多知事は24日夜、那覇市内で記者団に「辺野古に移設するかどうかは、政府が200%決めることだ。政府・与党の検討委員会の結果を待つ」と述べた。政府の検討作業をにらみながら、11月の知事選も念頭に対応を検討する見通しだ。
◇小沢氏事件、混迷に拍車
小沢一郎民主党幹事長の資金管理団体による土地購入を巡る事件が、普天間飛行場の移設問題の行方をいっそう複雑にしている。
小沢氏は「きれいな海を埋め立てるのは駄目だ」と現行計画を明確に否定し、下地島(沖縄県宮古島市)を新移設先として検討する案を示している。そんな小沢氏は、社民党にとって「頼みの綱」。稲嶺氏の当選で「県外移設」を求める動きは強まるが、小沢氏の影響力が事件の動向次第で弱まれば、選挙結果に反して社民党の「県外・国外移設」の主張が勢いを失う事態も予想される。
重野安正社民党幹事長は14日のブロック事務局長会議で、出席者が「政治とカネの問題をもっとしっかり追及すべきだ」とただしたのに対し、「小沢さんを中心にした今の民主党が安定していればこそ、我が党の主張も取り入れられている」と反論した。
小沢氏の影響力低下により、民主党内で「対米追随脱却」志向が弱まり、相対的に対米協調を重視する岡田克也外相や前原誠司沖縄担当相らの発言力が高まる可能性もある。
「沖縄の民意」も小沢氏の動向に注目する。過去3回の名護市長選で「移設容認」派が勝利してきた背景には、自公政権が振興策を約束し、「国とのパイプ」が有権者に評価されてきたことがある。
市長選では「政権交代」を有権者に実感させられるかどうかがカギを握った。このため、稲嶺氏陣営の民主党衆院議員が小沢氏側近の党幹部を招いた会合を開催し、「国とのパイプ」を誇示する動きもあった。地方からの陳情を一手に引き受ける小沢氏ならではだ。小沢氏が権力を失い、政権が不安定化すれば、普天間問題を巡って指摘される政府と沖縄のすれ違いは続くことになる。
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社民党の福島瑞穂党首は選挙結果を受けて24日夜、東京都内で記者団に「辺野古沖への移設案は、政府・与党の沖縄基地問題検討委員会での検討対象から除外すべきだ。国外移設に力を注ぎたい」と述べ、米領グアムへの移設を求めていく考えを強調した。
また、国民新党の下地幹郎政調会長は「辺野古移設案は候補とならないことを前提に新たな候補地を選定する作業を行いたい」とコメントした。
一方、自民党の石破茂政調会長は「首相は現行案を直ちに排除せず、抑止力維持と負担軽減を両立させるべく実現可能なものを早急に提示し、米国と沖縄に理解を求めるべきだ」とのコメントを出した。
こうした情勢を踏まえ、政府内には「県外多数」の選挙結果にもかかわらず、県内の新たな移設先案が浮上してきた。その一つが現行の日米合意に至る過程で出てきたキャンプ・シュワブ陸上案だ。防衛省関係者は「海でなければ可能性はある」と語った。
島袋氏と歩調を合わせて「辺野古微修正案」を容認してきた沖縄県の仲井真弘多知事は24日夜、那覇市内で記者団に「辺野古に移設するかどうかは、政府が200%決めることだ。政府・与党の検討委員会の結果を待つ」と述べた。政府の検討作業をにらみながら、11月の知事選も念頭に対応を検討する見通しだ。
◇小沢氏事件、混迷に拍車
小沢一郎民主党幹事長の資金管理団体による土地購入を巡る事件が、普天間飛行場の移設問題の行方をいっそう複雑にしている。
小沢氏は「きれいな海を埋め立てるのは駄目だ」と現行計画を明確に否定し、下地島(沖縄県宮古島市)を新移設先として検討する案を示している。そんな小沢氏は、社民党にとって「頼みの綱」。稲嶺氏の当選で「県外移設」を求める動きは強まるが、小沢氏の影響力が事件の動向次第で弱まれば、選挙結果に反して社民党の「県外・国外移設」の主張が勢いを失う事態も予想される。
重野安正社民党幹事長は14日のブロック事務局長会議で、出席者が「政治とカネの問題をもっとしっかり追及すべきだ」とただしたのに対し、「小沢さんを中心にした今の民主党が安定していればこそ、我が党の主張も取り入れられている」と反論した。
小沢氏の影響力低下により、民主党内で「対米追随脱却」志向が弱まり、相対的に対米協調を重視する岡田克也外相や前原誠司沖縄担当相らの発言力が高まる可能性もある。
「沖縄の民意」も小沢氏の動向に注目する。過去3回の名護市長選で「移設容認」派が勝利してきた背景には、自公政権が振興策を約束し、「国とのパイプ」が有権者に評価されてきたことがある。
市長選では「政権交代」を有権者に実感させられるかどうかがカギを握った。このため、稲嶺氏陣営の民主党衆院議員が小沢氏側近の党幹部を招いた会合を開催し、「国とのパイプ」を誇示する動きもあった。地方からの陳情を一手に引き受ける小沢氏ならではだ。小沢氏が権力を失い、政権が不安定化すれば、普天間問題を巡って指摘される政府と沖縄のすれ違いは続くことになる。
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全国の国公立大で25日、2次試験の願書受け付けが始まった。出願期間は2月3日まで。国立82校367学部、公立73校163学部が計9万9992人を募集する。
2次試験は前期日程が同25日から、後期日程が3月12日から。一部公立大の中期日程は同8日以降に行われる。
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<消費税>鳩山首相「4年間は行わず」 歳出の見直しに努力(毎日新聞)
鳩山由紀夫首相は19日の衆院本会議で、消費税率引き上げについて、「4年間は歳出等の見直し努力を最大限行い、その間は行わない」と否定した。自民党の大島理森幹事長らへの答弁。
消費増税を巡っては、仙谷由人国家戦略・行政刷新担当相が「議論は避けて通れない」と発言。菅直人副総理兼財務相も「11年度以降、議論すべきだ」などと発言していた。【野原大輔】
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<小沢幹事長>土地所有権の確認書 作成日が偽造と分かる(毎日新聞)
小沢一郎民主党幹事長の資金管理団体「陸山会」の土地購入を巡る事件で、この土地の所有権が小沢氏ではなく同会にあることを示す「確認書」の作成日が偽装されていたことが分かった。小沢氏は07年2月に開いた会見でこの確認書を示し、05年1月に作成されたと説明したが、実際には会見直前に作られていたという。会見で小沢氏は「確認書は私が作った」と述べており、日付偽装に自身がかかわった疑いもある。
東京地検特捜部は09年3月、西松建設による違法献金事件で陸山会事務所から押収したパソコン内のデータなどから、確認書の実際の作成時期を把握しているとされ、偽装の動機を含めて捜査している模様だ。
小沢氏が会見を開いたのは07年2月20日。陸山会が取得したとされる不動産の所有者が小沢氏の個人名義となっており「政治資金を使った蓄財ではないか」などと指摘されたため、自ら釈明した。この席で小沢氏は「政治団体では不動産登記が認められないので、代表者(小沢氏)の名前で登記した。私個人のものでないことを、あえて私自身が確認書として残した」と述べて確認書を公表した。
確認書は個人としての「小澤一郎」と陸山会代表者の「小沢一郎」との間で交わされ、「乙(小沢氏個人)は本件不動産につき、何の権利を有さず、これを甲(陸山会)の指示なく処分することはできない」と記し「05年1月7日」付となっている。
だが、特捜部が09年3月に押収したデータを分析したところ、この確認書は07年2月20日の会見直前に作成されていたという。
小沢氏が公表した売買契約書によると、実際の土地購入日は04年10月。確認書の日付は05年1月に行った登記の日付や政治資金収支報告書上の売買日に合わせたとみられる。特捜部は現在、この土地購入を巡り、04年の収支報告書に記載されず翌05年に記載があり、原資となった小沢氏の手持ち資金4億円も記載がないなどとして政治資金規正法違反(虚偽記載)容疑で捜査を進めている。
不動産取引に詳しい弁護士は確認書の効力について「当事者間のものに過ぎず、税務署などには効力が認められない可能性が高い」と指摘している。
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だが、特捜部が09年3月に押収したデータを分析したところ、この確認書は07年2月20日の会見直前に作成されていたという。
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<強盗ほう助>日通元社員に有罪判決 津地裁(毎日新聞)
三重県鈴鹿市のJA鈴鹿で09年3月に日本通運の現金輸送車が襲われ、現金2億1000万円が奪われた事件で、実行グループに現金輸送方法を教えたとして強盗ほう助の罪に問われた津市美杉町下之川、元同社津警送支店社員、伊藤良樹被告(37)に対し、津地裁は18日、懲役3年、執行猶予5年(求刑・懲役3年)を言い渡した。
村田健二裁判長は、伊藤被告が提供した情報について、実行グループの元暴力団員、鳥山征児被告(36)=強盗の罪などで起訴=らが強盗を手際よく実行するために重要、不可欠だったと指摘。「鳥山被告から約3年間、繰り返し金を無心されるなど同情すべき点はあるが、鳥山被告と別れたいという理由で安易に情報を提供し、日通の信頼を傷つけた」と述べた。【大野友嘉子】
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小沢幹事長、民主党代議士会に出席も無言(産経新聞)
東京地検特捜部からの事情聴取の要請に応じる考えを示し、動向が注目されている民主党の小沢一郎幹事長は19日午後、国会内で開かれた民主党代議士会に出席したが、発言はしなかった。出席議員からも、小沢氏をめぐる問題についての発言は一切なかった。
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進次郎氏「分からないは、ぶれない」鳩山首相をチクリ(スポーツ報知)
委員会デビューした自民党の小泉進次郎衆院議員(28)は、質疑に立った小里氏が使う疑惑追及の図解パネルを手渡す黒子役を務めた。「近くにいて、(民主党の)ヤジやささやきがどれだけえげつないかがよく分かりました。(鳩山首相は)分からないの一点張り。その点ではブレませんね」と、チクリ。谷垣総裁の質疑ぶりについては「品格があって紳士的。私にはまねできないな、と思いました」と、話していた。
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