<暴力団>山口組が京都で勢力拡大 弘道会が中心的役割(毎日新聞)

 指定暴力団山口組(神戸市)が京都府での影響力を強めている。中心的な役割を果たすのは、山口組トップの篠田建市(通称・司忍)6代目組長の出身母体、弘道会(名古屋市)だ。古くから京都に本拠を置く指定暴力団会津小鉄会とのつながりも深めているとされる。警察当局は弘道会の勢力拡大を放置すれば、暴力団の山口組への一極集中化がさらに進む恐れがあるとして、警戒を強めている。

 京都府警は昨年12月4日、京都市内の男性から現金500万円を脅し取ったとして、山口組淡海一家(大津市)総長、高山義友希容疑者(52)を恐喝容疑で指名手配した。会津小鉄会の故高山登久太郎4代目会長の実子で、弘道会による京都支配のキーマンだ。

 弘道会会長は山口組ナンバー2の高山清司若頭。捜査幹部は「高山容疑者は高山若頭の側近としても知られる。高山若頭が京都入りする際に、同行する姿が度々確認されている」と話す。

 背景にあるのは、会津小鉄会の内部事情だ。高山4代目会長が97年に退くと、5代目会長は当時の山口組5代目組長の出身母体、山健組(神戸市)と関係を深めた。捜査関係者によると、山健組は次第に高山4代目会長が拠点とした大津市にも侵食を始めたという。

 危機感を抱いた高山4代目会長は、山口組内部で山健組に対抗できる弘道会に実子を任せた。元銀行員の高山容疑者は02年に暴力団員となり、弘道会傘下に入る。05年に篠田組長が就任すると、高山容疑者は京都での存在感を増し、自ら率いる淡海一家は昨年1月、2次団体に「格上げ」された。

 捜査幹部は「08年の会津小鉄会6代目会長の襲名披露で高山若頭が後見人を務めた。会津小鉄会は弘道会の影響から逃れられない状況だ」とみる。

 今回の勢力拡大は、山口組が05年に東京の指定暴力団国粋会を内紛に乗じて傘下に収め、本格的な東京進出を果たした時と構図が似ている。警察当局は同様の手法で京都で勢力を拡大しているとみて、捜査を進める。

 山口組の勢力(08年末現在)は、沖縄と広島を除く45都道府県に及び、構成員と準構成員を合わせ約3万8000人。全暴力団員の約46%を占め、一極集中状態になっている。

 ◇ことば・弘道会

 84年に結成された指定暴力団山口組の2次団体。勢力は全都道府県の約7割に及び、系列は70組織計約4000人で、山口組全体の約1割を占める。警察と接触しない▽組事務所に入れない▽逮捕後は黙秘−−などの徹底した警察対策で知られる。安藤隆春警察庁長官が昨年9月、山口組の強大化を支える原動力だとして取り締まり強化を指示した。

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