<北方領土交渉>ロシアが「独創的アプローチ」具体案(毎日新聞)

 鳩山由紀夫首相とロシアのメドベージェフ大統領が11月にシンガポールで行った日露首脳会談で、ロシア側が北方領土問題の解決へ向けた「独創的アプローチ」の具体案を提示していたことが26日、分かった。日露両政府は内容を明らかにしていないが、歯舞、色丹2島の返還を前提に国後、択捉2島の共同開発などを進める内容とみられる。政府関係者によると、首相は「2島返還では理解できない」と述べ、日本側が受け入れ可能な案の再検討を求めたという。

 独創的アプローチは麻生政権時代の08年11月、メドベージェフ大統領が検討を表明し、日本側が具体案の提示を求めていた。「極東・東シベリアの発展は国家発展の最優先課題」と位置付ける大統領は、鳩山首相が所信表明演説で「アジア太平洋のパートナー」として対露関係の重視を打ち出したことを歓迎。日本側の政権交代を受けて具体案を示した形となり、外務省幹部は「ロシア側から動いてきた点は前向きなサインだ」と領土交渉の進展を期待する。

 ただ、首脳会談で大統領は「極端な立場を離れて」と四島返還を求めないようけん制。首相も「2島返還を超えた独創的アプローチを期待している」と歩み寄りを促し、主張は隔たったままだ。

 日本側は首脳、外相レベルの会談を継続し、経済協力をテコに受け入れ可能な案を引き出したい考え。岡田克也外相が27日から訪露し、ロシア側の出方を探る。【野口武則】

 ◇ことば 独創的アプローチ

 ロシアのメドベージェフ大統領が08年11月、ペルーで麻生太郎首相(当時)と会談した際、北方領土問題の解決策として言及し、事務方に検討を指示した。大統領は「既存の文書から引き出す」「新たな、型にはまらない」などと説明したが、麻生政権時代はその具体案を示さなかった。

【関連ニュース】
岡田外相:「北方領土問題で不信感」 27日から訪露
岡田外相:27日から訪露 北方領土問題など協議
ロシア大統領府長官:鳩山首相と会談…答弁書をけん制
ロシア大統領府長官:領土交渉継続の姿勢示す…東京で講演
ロシア:「不法占拠」見解で抗議集会 北方領土めぐり

アイスランド語で日本のニュースを読む
プロレス魂
競馬情報
パチンコ攻略
ネイルサロン
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(1) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 1

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。