妻と長女を殺傷 容疑の夫、遺体で発見 大分(産経新聞)

 19日午前4時50分ごろ、大分市望みが丘の民家から「父親が包丁を持って暴れている。母親がけがをした」と119番があった。大分東署員が駆け付け、この家に住む幸知代さん(47)と長女、彩乃さん(18)が2階の寝室で血を流して倒れているのを発見した。彩乃さんはまもなく死亡、知代さんは病院で緊急手術を受けるという。

 大分東署は車で逃走した知代さんの夫で学校法人職員の幸浩彦容疑者(48)が妻と娘を刺したとみて、殺人容疑などで行方を追っていたが、現場から約3キロ離れた大分市大在の大在公共埠頭(ふとう)の約270メートル沖で、幸容疑者の遺体が浮いているのを見つけた。

 同署は自殺とみており、殺人と殺人未遂の疑いで容疑者死亡のまま書類送検する方針。

 同署によると、家族は5人暮らし。ほかに10代の息子が2人おり、うち1人が通報者とみられる。現場で凶器とみられる刃物が見つかった。

 近所の女性は「仲の良い家族だった。娘さんを大事にしていたのに、こんな事件が起きるなんて…」と顔をこわばらせていた。

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