上海万博会場へ“現代の遣唐使” 高校生ら乗せ1300キロ航海(産経新聞)
大阪市が所有する帆船「あこがれ」に高校生ら約30人が友好親善大使として乗り込み、今年5月に開幕する上海万博の会場に向けて約1300キロを航海する構想を市が進めていることが分かった。7〜9世紀に大阪湾の難波津を出発した遣唐使とほぼ同じルートを通ることを検討しており、1200年ぶりの“遣唐使船”となりそうだ。
あこがれを運航する大阪港振興協会や市港湾局によると、あこがれの中国・上海市への派遣は、夏休み中の7、8月に計画。母港の大阪港から瀬戸内海、関門海峡を通り、東シナ海を経て、約1週間かけて上海港まで航海する。瀬戸内海ではエンジンによる航海が中心だが、東シナ海に出た後は日中、高校生らが帆の操作などを学ぶ「セイルトレーニング」を行いながら大海原を駆ける。
参加対象は高校生や大学生らを想定。あこがれのトレーニングは通常、小学4年生以上が参加できるが、寄港地での滞在も含めると往復で約3週間の航海となる可能性もあるため、小、中学生の参加については慎重に検討している。
上海での寄港地は現在、大阪市が上海市交通運輸港口管理局と交渉しており、両岸に上海万博会場が広がる黄浦江に面した上海市国際クルーズターミナルなどを検討しているという。現地では、乗組員と地元の学生らによる交流イベントなどを計画しているほか、大阪市と大阪府が上海万博に出展する「大阪館」を乗組員が訪れ、水の都と環境先進都市のアピールに一役買うことも期待される。
「あこがれ」は全長52メートル、総トン数362トン。一般市民がセイルトレーニングを体験できる帆船として大阪市が国内の自治体として全国で初めて建造し、平成5年に竣工(しゅんこう)した。年間経費のうち料金収入などを除く約1億1000万円(21年度見込み)を大阪市が負担している。
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あこがれを運航する大阪港振興協会や市港湾局によると、あこがれの中国・上海市への派遣は、夏休み中の7、8月に計画。母港の大阪港から瀬戸内海、関門海峡を通り、東シナ海を経て、約1週間かけて上海港まで航海する。瀬戸内海ではエンジンによる航海が中心だが、東シナ海に出た後は日中、高校生らが帆の操作などを学ぶ「セイルトレーニング」を行いながら大海原を駆ける。
参加対象は高校生や大学生らを想定。あこがれのトレーニングは通常、小学4年生以上が参加できるが、寄港地での滞在も含めると往復で約3週間の航海となる可能性もあるため、小、中学生の参加については慎重に検討している。
上海での寄港地は現在、大阪市が上海市交通運輸港口管理局と交渉しており、両岸に上海万博会場が広がる黄浦江に面した上海市国際クルーズターミナルなどを検討しているという。現地では、乗組員と地元の学生らによる交流イベントなどを計画しているほか、大阪市と大阪府が上海万博に出展する「大阪館」を乗組員が訪れ、水の都と環境先進都市のアピールに一役買うことも期待される。
「あこがれ」は全長52メートル、総トン数362トン。一般市民がセイルトレーニングを体験できる帆船として大阪市が国内の自治体として全国で初めて建造し、平成5年に竣工(しゅんこう)した。年間経費のうち料金収入などを除く約1億1000万円(21年度見込み)を大阪市が負担している。
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2010-01-03 14:49
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