元衆院副議長・渡部恒三氏「このままじゃ大政翼賛会」(産経新聞)

 ■黄門さまのつぶやき(上)

 鳩山政権が発足して100日が過ぎた。政権交代当初の熱狂もやや冷め、鳩山由紀夫首相らの政治とカネをめぐる問題や予算編成、外交問題でのもたつきもあって、鳩山内閣の支持率は下降傾向にある。一方で、ますます存在感を高めているのが民主党の小沢一郎幹事長だ。小沢氏に影響力が集中することへの懸念も指摘されるようになった。民主党のご意見番、渡部恒三元衆院副議長は、政界の展望をどう見ているのか。(佐々木美恵)

                   ◇

 −−政府に比べ、党側は静かですね

 渡部 自民党なら総務会、幹事長室、政務調査会があって三役がいる。ところが民主党は今や、小沢くんにすべてが一本化しているようなもんだから、いろいろとご批判を受けているねえ。

 −−議員が意見をいう機関やチャンスも減った

 渡部 おお。どこで発言したらいいのかわからない。このまま続けば「大政翼賛会」みたいになっちゃう。私の哲学では「デモクラシー・イズ・プロセス」。みんなで思い切って議論をして決めるのが民主主義だ。小沢くんが「右といえば右」という印象を与えないよう、1年生議員から古参議員まで平等に政策決定に参加しているんだという形を作らなければいけないね。

 −−小沢氏は予算の重点要望で首相らを一喝したと

 渡部 小沢くんが民主党で最大の実力者であることは誰もが認めているんだから、あんなことをしなくてもよかったね。

 −−力の誇示ですか

 渡部 誇示なんかしなくてもわかっているよ。大訪中団も、昔の小沢では考えられない。あれも余計だったな。事情があったのかもしれないけど。

 −−天皇陛下と中国の習近平国家副主席の特例会見では、小沢氏に批判が集中しました

 渡部 天皇陛下は国民の心の結束を支えるシンボルですから。かりそめにも天皇陛下を政治が利用することがあってはならない。それは小沢くんだって承知しているよ。二度とこんなことはないですよ。

 −−小沢氏が「(首相就任を)拒むものではない」と発言したことも波紋を呼びました

 渡部 なる気になれば、明日にでも(首相に)なれるんだから、小沢くんは。宮沢(喜一)内閣ができる直前、おれが「総理やれ」と一晩口説いたけど、「ナベさん勘弁してくれ」と断られた。だからもう、そんな気はないよ。「鳩山くん、しっかりしろ」ってことだな。

 −−米軍普天間飛行場移設問題では、小沢幹事長の動きは少ないようですね

 渡部 おれも小沢くんが沖縄問題でなにか発言したというのを聞かないね。これは賢いのかなあと思っているんだよ。

 −−最近、小沢幹事長と話はしましたか

 渡部 あれ(西松事件で代表辞任を求めたとき)から全く会ってないな。でも(代表辞任は)小沢のためにも鳩山のためにも良かったんだよ。あれで小沢は日本一の実力者になったんだし、おれに感謝していいよ。

 −−小沢幹事長には来年、何を期待するか

 渡部 長い長い政治経験を生かして、鳩山くんをしっかり支えてほしいなあ。

 −−以前(小沢幹事長をいさめるため)「いずれ発言するときが来るだろう」といっていたが

 渡部 そういうことにならないことを望んでいますよ(笑)。

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